昼間に全力を注ぐため、夜は心と体を整える「静の時間」。〜シンプルライフ研究家・マキさんのナイトルーティン〜

自分自身のお手入れはもちろん、家族やまわりにいる人たちへのケアも大切にする。そんなコンディションを整えることに長けたプロフェッショナルたちは、一日の疲れや乱れをオフするためにどんな夜のルーティンを取り入れているのでしょうか。今回は、シンプルライフ研究家として活躍する、マキさんにお話を伺いました。

お気に入りにだけに囲まれた空間に流れる、豊かな時間

広告代理店に正社員として勤務する傍ら、シンプルライフ研究家/時産アドバイザーとして活動するマキさん。時短家事の方法やライフスタイルの整え方など、シンプルで心地よい暮らしの方法を研究・発信しています。シンプルライフとは、「お気に入りだけに囲まれた暮らし」のこと。お気に入り以外を手放すことで、ものが減り、ストレスのない毎日を送れるようになるのだそうです。そんなマキさんのご自宅は、厳選されたアイテムに囲まれた、ノンストレス空間として整えられています。

ご夫婦と2人のお子さんの4人で暮らすマキさんの朝は、朝6時前からの朝ごはんづくりからスタートします。お弁当づくりもすませたら自身の身支度をして、家族で一緒に朝ごはん。平日は学校に向かうお子さんと一緒に家を出て、ジムに行くのが日課だそう。

「ストレッチとウォーキングマシンで1時間くらい汗を流します。そうすることで体のスイッチが入り、仕事モードに切り替わるんですよね」

帰宅後はキッチンの洗いものと部屋の片づけをし、9時には仕事をスタート。ほぼリモート勤務のため、お気に入りに囲まれた自宅が仕事場です。

16時半頃になると仕事は切り上げ。洗濯ものを取り込んだり、お米を研いだりといった家事をしつつ、夕飯前の17時頃には子どもたちと一緒に小休憩。夕飯後は心と体のスイッチを切り替える、夜の時間が始まります。

「仕事で最高のパフォーマンスを発揮するため、夜の時間は心と体のリセット時間にしています」というマキさんに、眠りにつくまで取り入れている、ルーティンを紹介してもらいました。

夜のルーティン その1

翌朝、気持ちよくスタートが切れるよう、冷蔵庫の中身をチェック

仕事帰りのご主人を待って、家族みんなで夕食を食べることが多いというマキさん。料理を作るのはマキさんが担当し、ご主人が後片付けをするのが基本ルールです。

「以前はゴミ捨てぐらいしかしていなかった主人ですが、15年という長い年月をかけ、半分くらい担当してくれるようになりました(笑)。やれることを徐々に増やしていき、今は、食器洗いや洗濯ものを干すなど、ゴールが分かりやすい家事を担当してもらっています」

そんなマキさんが夕食後に、忘れずおこなっていることのひとつが、冷蔵庫の中身チェック。冷蔵庫の食材を見て、翌日の朝食やお弁当のメニューをなんとなくイメージしておくことで、朝の始まりがスムーズになるそう。

「翌日を気持ちよくスタートするために、部屋のリセットも毎日欠かさず行っています。その日使ったものはその日のうちに定位置に戻すようしていますね」

また、リセットアイテムとして、フィトンα消臭ミストを愛用しているというマキさん。植物由来の優しい森の香りの消臭スプレーは、ベッドカバーや衣類など、安心して身のまわりのものに使えます。

頭皮ブラシとハンドクリームで体のケアも忘れずに。パックスナチュロンのハンドクリームは年中愛用しており、寝る前には欠かさず塗っているそうです。

夜のルーティン その2

軽いヨガ&ストレッチで、凝り固まった体をほぐす

食後に一息ついた後、ヨガやストレッチの動画に合わせて、仕事や家事で疲れた体を解きほぐすというマキさん。お子さんと一緒におこなうことも多く、家族団らんの時間にもなっています。

「夜のリラックスタイムは、ゆったりしたTシャツとヨガレギンスで過ごしています。ぴっちりとしたレギンスではないので動きやすく、寝るときも締め付けられる感じはありません。冷えないよう、ちょっと長めの5分丈の袖がポイントです。」

また、心を穏やかに整えるため、夜には家族と喧嘩をしないように気をつけているそう。お子さんを注意する必要があるときも、「○○はいつするの?」などと声がけをすることで、自主的に動くよう促しているそうです。

夜のルーティン その3

読書タイムで、本の世界から眠りの世界へ

入浴後のスキンケアや仕事のメール確認などが終わると、就寝前の読書タイムが始まります。

「寝る前にスマホやテレビを見るのは快眠の妨げになるため、就寝前には必ず紙の本で読書をするようにしています。睡眠のためにこだわって選んだベッドマットに寝転がり、小説の世界に没頭しています」

毎日の1/3は睡眠に費やすからこそ、ぐっすり質の良い睡眠をとりたいという考えから、マキさんはベットマットレスには惜しまず投資。寝転がって本を読んでいるうちに、眠りの世界へ誘われていくそうです。

コラム

My Favorite〜毎日を快適に過ごすために〜

心地よく暮らすコツは、ストレス要因を徹底的に取り除くこと

「シンプルライフとは、自分が心地いいと感じるものを追求していくこと、そして、ストレスに感じること・ものを手放していくことです。私がオンとオフの両方の時間を過ごすこの家は、好きなものだけに囲まれた空間です。

大切なのは、流行りや人の真似ではなく、『自分がどうしたいのか』。自分軸で動くことで、毎日がより快適なものへと変わっていくと思っています。」

プロフィール

マキ/Maki

シンプルライフ研究家/時産アドバイザー

YouTubeチャンネル「エコナセイカツ」やオンラインサロン「シンプルライフ研究会」を主宰。最新刊は「笑う家事には福来る(主婦の友社)」他、累計発行部数は28万部。

全国各地での講演活動や、アパレルブランドとの商品開発、モデルハウスプロデュースなどで衣食住にかかわる企業様とのコラボレーションを得意とする。

公式HPhttps://www.econaseikatsu.com/

Instagram:https://www.instagram.com/econaseikatsu.maki/

 


 

ライター/おぜきめぐみ

本づくりの講座に通ったことがきっかけで、フリーランスのライターになる。旅・ライフスタイル・イベント・住宅・教育など多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。人の話を聞くのが好き。趣味は旅行とのんびりすること。カフェでゆったりとした時間を過ごすのも大好き。

(取材日:2023/05/23、 取材地:マキさんのご自宅、 編集:武田明子 撮影:田尻陽子)